ブースでは、ふだん実施している遊びをワークショップとして実施しました。紙コップのロケット、ビニール袋のパラシュートなど作って遊べるコーナー、電動のレゴブロック、バルーンアートコーナーも大人気で行列ができるほどでした。また、自分の子をどれだけ早く笑わせることができるかというコンテストを行うなど、多彩なプログラムが実施されました。

工作コーナーでは、子どもたちがどんどん作って遊ぶと思っていたら…作る以上に絵を描くことをいつまでも楽しんでいるなど、この日のためにいろいろと準備を重ねてたお父さんたちも、子どもたちの予想を上回る発想力や創造力にビックリ！子どもに対してやさしくていねいに対応して、さすがはお父さんという感じでした。

絵本の読み語り、エプロンシアター、紙芝居、バルーンアートなどをステージでも展開しました。
絵本１つとってみてもお父さんたちの読み語りは選ぶ絵本も迫力もちがちがいます。思いっきり笑ったかと思えば、本気で怖がったりと、子どもたちもすっかり「お話の世界」に引き込まれ、歌あり、踊りあり、笑いありでした。 バルーンアートは「作ってあげる」だけでなく「自分で作る」体験もでき、子どもたちだけでなく、お父さん、お母さんも思い切り参加してくれました。
どのお父さんもアイデア満載のステージを見せてくれました。きっと、日々本気で子どもたちと接しているからなのでしょう。真剣に、そして楽しんで子育てに取り組んでいるのがステージから伝わってきました。

こどもの城スタッフも登場しました

体育スタッフによる運動遊び、プレイスタッフによる科学遊びなど、父親の子育てを支援するプログラムを行いました。また、小児保健クリニックの臨床心理士が「父親とこどものあそび」についてのトークショーを行うなど、こどもの城のお父さんスタッフも各専門分野を生かしたプログラムを実施しました。

運動遊びでは、子どもを片手で抱えてブランコにしたり、そのまま一回転させたり、ブリッジした下をくぐってみたりと、大はしゃぎする子どもたち。お父さんたちはちょっとお疲れ？の様子。初めて出会ったお父さんにも「ねぇ、トンネル作って！」と自然と声をかけて楽しんでいました。　

スタッフの感想

プログラムを実行するにあたり「父親の子育てサークルの情報交換の場」だけではなく、「子どもたちが楽しめる空間」にしたい、という願いがありました。「子育てに取り組むお父さん」のお祭りですから、やはり、そこには「子ども」ありき、なのです。そのため、会場はふだんから子どもたちが遊んでいるプレイホールに。おかげで 子どもたちも、何も知らずに会場に足を運んだご家族も、そして参加してくださったサークルやこどもの城スタッフまでもが「楽しかった！」と感じられる空間をつくることができました。

最近は、育児に関心を持つ父親が増えているだけでなく、その父親同士が地域でつながりを持ち、情報交換をするなど、[パパ友]を持つ 父親も増えているようです。今回は、そんな父親の子育てサークルの存在を多くの方に知っていただくと同時に、参加されたサークル同士の交流が深まる機会となりました。参加サークルの「他の活動を見て刺激を受けた」という声のとおり、発信し互いに刺激し合うことが父親の子育て環境の社会的な向上へとつながることでしょう。 お父さんたちの真剣で、自由で、ダイナミックな遊びやお話につられて、子どもたちも元気に遊びまわっているのが印象的でした。やっぱり、「お父さんのパワー」はすごい！と、僕自身も感じてしまいました。きっと、会場で活躍するお父さんの姿に、「お父さんすごい！」と感じている子どもたちも少なくなかったのでは？ こんな風に、お父さんが、子どもと＋ほかのお父さんと＋「子育てを取り巻く社会」と、改めて結びついていくきっかけにもなっていれば良いなと、感じた一日でした。

ふだんの活動だけでなく、さまざまな準備の末、この日を迎えたお父さん。日ごろの活動の集大成の場でもあり、ほかのサークルの活動を知るきっかけにもなるという、「お父さんたちの“文化祭”」 のような１日であったら幸いです。最後になりましたが、ご協力くださいました各サークルの皆様、本当にありがとうございました。また次回も宜しくお願い致します！
（おとうさんのあそび市スタッフ　岡野正和）