さあ、用意をして！よーい　パン!!

「水泳記録会」当日。いつものプールなのに、いつもとちがうプールになっている!?選手のみんながそう感じているかのように、よくしゃべる子の口数が少なくなっていたり、逆に口数が多くなっていたりと異様な雰囲気に包まれていました。スタートを待つ子どもたちは、胸のドキドキが伝わってくるくらいの緊張と不安の表情。それでも、先生たちの声かけで、少し緊張が和らいだのかコース台に上る時はみんな集中した良い表情になっていました。
「さあ、用意をして！よーい パン!!」スターターの合図で、全力で泳ぐ子どもたち。応援する子どもたち、保護者と先生…練習曜日がちがっていても、コースがちがっていても、応援をとおして会場全体が一つになっていました。

とどけ！先生たちの熱い思いを子どもたちに!!

記録会の中盤で先生たちから、みんなに向けてのささやかなプレゼントを披露しました。その名もチーム「ウオーターティーチャーズ」。“絆”をイメージした先生たちの華麗なる（？）ウオーターパフォーマンスです。楽しく素早い動きに子どもたち、保護者も、まばたき一つしないで見入っていました。
いつもは子どもたちの指導をしている先生たちですが、パフォーマンスの終わりに会場いっぱいの大きな拍手とみんなの笑顔をもらえて、ほっと笑顔になりました。パフォーマンスをとおして、先生たちの熱い思いを伝えることができたと同時にみんなの“絆”も深めることのできた素敵な時間になりました。

元気が出る一言!!　映像鑑賞会

「元気が出る一言」と題してみんなのコメントと笑顔の映像を上映しました。子どもたちの「元気が出る一言」は、どれをとっても素晴らしく、見ているだけで元気がわいてきます。プールの照明を少し暗くして、大きな映像を流すと、音楽に合わせて自然と手拍子が始まりました。映像を見ている子どもたちのキラキラした微笑みはとても印象深く、記録会が閉会した後も、心に残る忘れられないものになったことでしょう。一人ひとりの、「元気の出る一言」と「笑顔」が、みんなの心に届き、元気になれました 。

スタッフの感想

今年の「こどもの城水泳記録会」は “インクルージョン（共に生き、すべてを包み込む）”をテーマに開催しました。最初はこの“インクルージョン”という難しいテーマを、子どもたちがどこまで理解してくれるだろうかと心配でした。しかし、実際に「水泳記録会」の中で、全力で応援し合い、笑い合い、一つひとつのプログラムをみんなで共感している子どもたちの姿を見るうちに心配も不安も吹き飛びました。子どもたちは自然に“インクルージョン”できていたのです！

「水泳記録会」で、子どもたちは練習の成果を思う存分発揮し、保護者の皆様も子どもたちの素晴らしい泳ぎを見て感動したのではないでしょうか。また、記録会をとおしてみんなの“絆”は深く、そして強く繋がることができたと感じています。記録会で経験したことや学んだことを忘れずに、どんなときも、どんなところにいっても、子どもたちみんなで手と手を取り合い、助け合いながら活躍していってくれればと願っています。
（プール　　伊藤敬助　芝野巨樹）