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  こどもの城プログラムレポート
   
  平成23年12月に行われた「おそなえ餅づくり」のレポートです。
   
   
 
開催概要
【日時】平成23年12月26日 
10:15〜12:00、13:00〜14:15、
15:00〜16:15
【場所】こどもの城 地下1階フリーホール
【内容】臼と杵を使って家族でお餅をついて、自分の手でかたち作り、自分の家に飾る「おそなえ餅」を作りました。
【参加者数】60家族162人
※事前募集、入館料のほか1家族1,000円
 
 
   
 
   
 

自分たちの手で、心を込めてつくるおそなえ

〔こどもの城〕では機会があるごとに、季節行事、伝統行事に触れるプログラムを行っていますが、「おそなえ餅づくり」もそのひとつ。簡単に買うことのできる「おそなえ餅」ですが、自分たちの家に飾るものを家族と一緒に、自分たちの手でつくる喜びは格段。臼と杵でお餅をつくという楽しさを味わいながら、誰に、何のためにお供えするのか意味を知ったり、餅がどうやってできるのか体験をとおして知ることのできるプログラムです。

   
 

どうして丸いの? どうして「鏡餅」って言うの?

「せいろ」でもち米を蒸かしている間、みんなはエプロン、バンダナをつけ、手を洗って準備しながら、おそなえ餅についての話を聞きます。
「日本では、お正月に新しい年の『年神様』が来てくださると考え、お迎えする準備をします。大事なお客様だから、大掃除をしてきれいにしたり、歓迎を表しておそなえ餅を飾ったりします。「一夜飾り」が嫌われる理由や、「鏡餅」のいわれや地域で異なる飾り方などの話を聞きます。 

   
 

杵は重いよ!

ち米が蒸かし上がりましたふわーっといい匂い。
最初はこんなお米なんだね。おいしそう〜。まずスタッフやお父さんが杵(2人)で、もち米をギュッギュッと練ってから、お手本も兼ねて、大人が重い杵を振り上げて、つき始めます。みんなで「よいしょ!よいしょ!」と応援します。
ある程度つけたら、みんなの出番。子どもたちは小さな「こども杵」でつきますが、それでも重いのです。よく見ながら真ん中を狙わないと、うまくつけません。杵がお餅にあたるときに伝わる感覚は、とても不思議です。

   
 

お餅って、あったか〜い!

おそなえ餅は2段重ね。2つにわけて、形を作ります。温かくてやわらかいお餅は、粘土遊びやお団子づくりのようにコロコロまるめるとうまくいきません。包み込むように両手で作業。粉をつけ過ぎると、うまくまとまりません。最後に、お餅のまわりをポンポンとやさしく包むと、こんもり、いい形に。 重なったところににカビが出ないようによく乾かします。ひとつずつ、名前をつけた紙の器に入れて、乾かします。
最後に「鏡開き」のお話をや食べ方を聞いて、橙のかわりに小さな金柑を貰いました。

   
 

スタッフの感想

「お餅を食べるのが大好き!」という子どもたちも、自分で杵を持った経験は、なかなかありません。その匂い、杵の重さ、米粒から餅への変化、触った感触、ちゃんと形になったこと…すべてが感動で、子どもたちの目はきらきらしています。お母さん、お父さんでも初めて体験する人は、子どもと一緒にワクワクし、経験がある方は、尊敬の眼差しを一身に受けて活躍してくれました。五感をフル活用して、感動をもってつくりあげたおそなえ餅は、単なるお正月飾りではなく、家族の思い出のひと品となったことでしょう。おうちでは、飾り方を家族で楽しく相談ながら、新年を迎える準備をしてくれたことと思います。 
(企画スタッフ 土肥理香)  

   
 

 

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